2月7日(土)8日(日) リアル4Kシアター視聴会! |

昨年に「4K元年」が宣言され、数年中に予定されている4Kテレビ放送も大きな注目を集めています。いわば、AV分野で今一番熱いジャンルなのです。今回は、そんな4K映像を扱うホームシアターをご紹介致しました。

ソニーは映画会社「ソニーピクチャーズ」も運営しており、その強みは撮影段階からの品質管理ができることにあります。プロジェクターも世界中の映画館に納品しており、その技術がAVファン向けの商品に反映されています。
プロジェクター「VPL-VW1100」の気になる表現力は、4K対応の名に恥じない美麗なものです!最新鋭の映画では、「キャプテンアメリカ」の決闘シーンが、ヒーローたちの衣装から流れる背景まで一分の隙もなく表現されていました。

かつての名作映画を再生しても、一味違います。「アラビアのロレンス」では砂漠の突き抜けるような青空から、人物の煤けた肌まで映し出されました。ここで紹介されたのが「色温度」のオプションです。複数種類のオプションが用意されており、それぞれ印象が大きく異なります。それぞれ全体に赤みがかったり、青みがかったりして、異なる仕上がりの映像が楽しめます。

今回のハイライトは、マリリン・モンローが主演した名作「紳士は金髪がお好き」の一シーンです。焼きつきそうなほど強烈な赤と、人物の肌の暖かな表現が、プロジェクターによって余すところなく伝えられていました。
VPL-VW1100の兄弟機にあたる、VPL-VW500ESは、映像の印象を異にしていました。全体的に、映像がより明るく表現され、上級機とはテイストが異なる仕上がりを見せていました。

プロジェクターのみならず、スクリーンも決して欠かすことはできません。今回紹介された、キクチのDressty 4Kは、4K映像を投射しながら、塗料の配合を何度も変更して、10回以上の検証を重ねた上で、仕上げが行われました。その甲斐あって、プロジェクターの4K映像をきっちり表現する性能を見せていました。従来のグレースマット生地との比較もなされ、落ち着いた表現が持ち味のグレースマットと、より明るく鮮烈なDressty 4Kの違いが際立っていました。

その誕生の直接のきっかけは、キクチ科学と提携している、米スチュアート社の商品です。世界的に受け入れられている同社の商品に、日本代表として対抗できるものを作りたいとの動機から開発が始まりました。映画館でスクリーンの塗装をしていた職人たちの技術も動員して、今回「4K対応」の名にふさわしい逸品が完成しました。
4K映像を表現する能力が存分に発揮され、「黒の表現が良い」「どちらも甲乙付けがたい」とのお褒めの声が相次いだ講演となりました。