アナログ再生術試聴会報告 |
今回は基本的なアナログ操作解説というよりは、1歩踏み込んだ、
結構マニアックな試聴会となりました。
本来レコードの溝には低域が小さめで高域が多めに刻まれており、それをアナログ型フォノイコライザーで低域を増幅させ高域を抑えめにして補正されて出力されます。
1954年前まではレコードの溝に、どのくらい低域を抑えめにするか、高域をどれだけ入れるかはレーベルごとに決めており規格がバラバラだったようです。それをアメリカレコード協会が「RIAA」という規格を定めたようですが、守られていない場合もあったとのこと。
* ↑↑↑RIAAの定めたレコード用の再生特性のカーブ(wikipediaより引用)
*RIAAとは=アメリカレコード協会 Recording Industry Association of America の略で1954年に協会が決めた規格
そこで、このレーベルごとに定められた低域・高域を、M2tech JoplinMKⅡを使用し、プリセットされたレーベルごとに切り替えて本来の音を忠実に再現したい!と思ったのが今回の試聴会の主旨です。
◆今までのアナログ再生の手順
①アナログプレーヤー
↓ (アナログ変換)
②フォノイコライザー
↓
③プリメイン(or プリ+パワー)
↓
④スピーカー
◆今回は、アナログプレーヤーからアナログ型フォノイコライザーを通すのではなく、
M2techJoplin MKⅡデジタル変換をするところに違いがあります。
下記は今回使用した製品と接続方法です。
①アナログプレーヤー(Clear audio PEFERMANCE DC)
↓ *デジタル変換384kHz 24bit
②A/D変換可能なフォノイコライザー(M2tech Joplin MK2)
↓ *イコライジングカーブを28種類選択可能)
↓ *USB接続
③PC(今回はマックのデスクトップを使用)
↓ *USB接続
④D/Aコンバーター(Chord DAVE)
↓
⑤プリアンプ(Electrocompaniet EC4.8)
↓
⑥モノラルパワーアンプ(Electrocompaniet AW180)
↓
⑦スピーカー(PENAUDIO SARA S basic)
今回はM2tech joplinというA/Dコンバーター内蔵フォノイコライザーを使用し、
28種類にプリセットされたレーベルごとのカーブを試聴。
まずはLP本来の入っている音(低域を少なめ、高域を多め)を聴くと、
なんともシャカシャカした音で高域しか入っていない音でしたが、
RIAAカーブではcolombiaを使った方が高域がすっきりしている、RCAだと低域が結構でるなど、色々なカーブを選んできくと結構違った音がきけて驚きでした。
試聴会ではこれに発展性を加え、
そのカーブ選択したものをPC内vinyl studioというソフトを使用し録音し、NAS(buffalo N1A)に保存。
お客様からも
「名盤、思い出のLPなどをデータとして保存するのも、楽しいですね!」
「カーブの違いを聴いて、驚いた!」
「自分のLPを再発見できるので楽しい」
などなど、試聴会終了後も詳しく説明を受けられる方が多くみられました。
土日と酷暑の中ご来店いただきありがとうございました。
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