ファルコンラボ試聴会 |
全指向性スピーカーとあって、
珍しさとどんな音が出るのか期待が高まった試聴会となりました。
ファルコンラボ株式会社は、かつてユニットメーカーとしても有名な
㈱トネゲンの元社員である現ファルコンラボ浦野社長が立ち上げた
ブランドであり、今年で創業17年を迎えます。
今までは主に海外向けスピーカーユニットのOEM生産していましたが、
昨年から立ち上げた自社ブランド「falcon lab」にて販売・展開している
メーカーです。
今回の試聴会はフラグシップモデルMODEL707から
PCの横に置くM20iBまでフルラインナップが登場しました。
また来年1月発売予定の未発表新製品も登場し、
ソースはPCからDCD-SX11のDACからファルコンラボ自社開発の
真空管アンプにて鳴らしました。
なお、ケーブル類はファルコンラボ持ち込みのケーブル
(電源、インターコネクト、スピーカーケーブル)
を使用いたしました。
全体的な印象としては、音の響きは部屋に充満する感じで、
有名なOscar Peterson trioの曲では、
同じステージ上に自分もいるような感じになり
今まで聞いていたステレオシステムとは違った空気感を
感じることができました。
この全指向性スピーカーを開発した浦野氏は、
2日目2回目に試聴者からの質問にとても詳しく回答してくださり、
開発経緯を色々語ってくださいました。
浦野社長自身技術者であり、今まで有名メーカーの開発に多く携わってきた経験から、
部屋の環境に左右されないスピーカーを作りたかったとのこと。
一番の違いは、普通のスピーカーではツイーターとミッドレンジはネットワークでつながれていますが、どうしても時間軸の差異がなくならないので、ファルコンラボスピーカーには、それを物理的にツイーターとミッドレンジを同軸上に置くこと(一番上でかつ真ん中に取り付けたツイーターの位置と、上向きのミッドレンジの位置は、同一線上に配置すること)で時間差異をなくした設計となっています。なおウーファーは影響を受けないので上向きではなくリスナー側に向いている構造設計となっています。
配置としては401以下は内ぶりにする必要があるようですが、
それ以外は壁から50cmほど離すのがベストのようで、部屋の環境など気にされている方や、
大音量で試聴されたい方にも向いているスピーカーという印象でした。
当店にはMODEL401(3ウェイ・3スピーカー全指向性バスレフ型スピーカー)が
展示しておりますので、ご試聴希望の方は是非ご来店ください。
お待ちいたしております。
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お客様の全体の感想としては、
「今までに無い音の出方で不思議な感覚だった」
「ライブバージョンのJAZZは良かった」etcでした。