シネスコ4K&イマーシブサウンドのシアター空間☆ |
ひとりひとりのお客様が大事にしているモノ、コト、映像、音、照明、感性、
ほんとうに色々なので、計画中や打ち合わせの過程、施工中、
多くの苦労があったとしても、
いつも完成が楽しみになります。
見どころもたくさんありますので、これからシアター空間を作ろうとする方、
新築、リフォーム、既存のお部屋、などなど様々ですが、
参考になれば、と思い、当ブログで紹介しています。
このたび氷見市に完成したKS様宅も拘りがぎゅうぎゅうに詰まった魅力たっぷりの空間。
完成が楽しみなシアタールームでした。
主なハイライトは次の通り。
・シネマスコープサイズのスクリーン。
・4K、HDR対応プロジェクター。
・ヤマハDSPを使う5.1.4chサラウンド。
2015年からご相談を頂き、加速したのが2016年春。
ハウスメーカー「石友ホーム」様による設計が確定、いよいよ機材選びもそれまでの漠然としていたものから明確な形になってきたのでした。
奥行き約3490㎜、幅も同じく3490㎜の空間。
最終的に確定したシアタールームのサイズ。
決して恵まれた寸法比でなく、プロジェクターの投射距離も十分確保できないサイズですが、できるだけのことを、この環境の中で行い、映画好きのKS様と奥様に喜んで頂きたい、
そう決意して臨んだプロジェクトでした。
KS様の拘りのひとつが「シネスコスクリーン」の導入でした。
何度も当店のイベントに参加され、
JVC 4Kプロジェクターで観るシネスコスクリーンの魅力をご理解頂いての決断でした。
当店主催のイベントの何度も参加頂き気に入って頂いた「シネスコサイズ」のスクリーン。
当初は国内メーカー製スクリーンが候補でしたが、ウルトラHDブルーレイが思ったより順調に市場で販売されたことで、HDR(ハイダイナミックレンジ)、広色域な4K映像の映像再生を目指すうえでより後悔のない生地選び、を考え、201年夏頃、方向を変更されました。
今となれば、この決断は大成功だったと思っています。
さて、導入に至ったそのスクリーンとは...
キクチ製「マリブ」です!
マリブとは、米国スチュワート社とキクチ科学研究所のコラボレーションによって完成したハイエンドな製品。一度はまると止められない、パワフルで引き込まれる映像が魅力です。
高コントラストで明るく、色乗りも良く、スッキリ立体感ある映像を再現しています!
投射距離、スクリーンの高さ、すべてできる限りのサイズで、ギリギリ。
シネスコサイズで90インチを切る、特注スクリーンになりました。
スクリーンの設置位置はKS様のご要望で、映像を観やすいように、かなり低くしてあります。
その分、JVC DLA-X770Rを低い地位に設置しなければスクリーンに映像が収まりません。
そこで、DLA-X770Rを天吊りする取付金具「キクチ製 スタイリスト」はポールの長さを500㎜以上にした特注品を使いました。
これを使うことで、プロジェクターを低い位置に設置することが可能になっています。
正直、この設置はかなりの苦労をしました...(汗)。
設置そのものよりも、「寸法」や「距離」の計算、そして「プロジェクター調整」。
裏技も使いつつの設置。
写真で伝わるかはわかりませんが、実はかなりのノウハウ、工夫等、詰まっております!
スピーカーは、フロント、センター、リアにはKEF Rシリーズ。
天井に埋め込んだスピーカーは新製品「DALI PHANTOM E50」。
天井の色に溶け込ませるように塗装させて頂きました。
ちなみにUHDBDプレーヤーは「PANASONIC DMP-UB900」
AVアンプは「YAMAHA RX-A3060です。
2017年1月初頭、プロジェクターの調整をさらに追い込ませて頂き、
「シネスコ(2.35:1)」「16:9」、
それぞれのサイズをメモリーし、完成しました。
「レヴェナント」「オブリビオン」といったUHDBDの4K映像に感激され、
ヤマハ&KEFのサラウンドの迫力に驚かれ、4K&イマーシブサウンドの世界の扉を開かれたKS様。
奥様とご一緒にさらに楽しんで頂けるよう、これからもお手伝いをさせて頂きます☆