AGS ANKH導入記~HR様のケース~☆ 序章 |
日本音響エンジニアリング㈱のルームチューニング機構“Acoustic Grove System(以下AGSと記載します)”ANKHーⅥの試聴を行いました。
場所は富山市Hi様宅オーディオルーム。
その時の模様をご紹介いたしますが、まずは、これまでの経緯をお話いたします。
~序章~
HR様オーディオルームとAcousutic Grove System製品の関係をご説明♩
HR様はB&W802を3世代続けて使っていらっしゃいます。
B&W Nautilus802、802Diamond、そして802D3。その進化の過程は良い点も弱点も掌握されていることでしょう。
自作の金田式アンプでドライブする構成も、ずっと一貫したHR様のスタイルです。
HR様がB&W800シリーズを導入される以前のWilson Audio WITT使用時代から1㎜のブレなく追い求めていらっしゃる音、それはジャズのライヴ感、です。
ジャズのライヴ感と言ってもそこには様々な要素があり、イメージ通りに再生するのは簡単なことではありません。
スピーカーから勢いよく弾け飛ぶような中高域、タイトで躍動感あるベース、魅惑的なピアノのフレーズを叩き出す中域、スピード感があり抜けの良いドラム、ライヴを目の前で聴いているような生々しさ、臨場感、横方向だけではなく充分な奥行きを感じることのできるステージ感。
そしてなにより、聴いていて楽しいと感じる音でなければなりません...。
そのようなオーディオ再生を強くイメージされているHR様にとって、オーディオ機器、ケーブル、電源、他アクセサリーだけではなく、早くからルームアコースティックを重要視され、探求されてきたことは全く自然な流れだったといえます。
※下の写真は今年7月初旬の写真。まだ天井付近にANKHはありません。また、正面と横壁には、後に外すことになる他社製ルームアコースティック材もあります。
調光により照明を落とした状態なので暗くなっています。
スピーカーから発せられた後の音の振る舞いを考えればルームアコースティックの調整を抜きには語れません。
HR様がご自宅の新築と同時に、新たなオーディオルームを手に入れたのは802Diamondを使っていらっしゃる頃。オーディオファイルとしての経験から得られた工夫を随所に盛り込んだ、新しいオーディオルームが完成しました。
新しいオーディオルーム完成と同時にAGS ANKHを導入、その後ANKHーⅡ(コーナーアンク)も導入され、AGS ANKHの効果には信頼をおかれています。
※今年初めまではこのようなセッティングでした。
そして2017年春。
新たなるANKHの導入が始まりました。
いよいよ天井付近の高い位置へのANKH導入です。
さらなるライヴ空間の奥行きと定位の向上を目指しANKHーⅤを設置。
※下の写真はANKH-Ⅴを取付た今年7月の写真です。
ある程度の効果は期待していたものの想像以上に定位の良さや奥行き感が出てきて大成功。この時非常に好ましい効果がでたことで、オーディオルーム正面の左右天井コーナーもANKHで対処することに。
※この時点でもまだ、後に外すことにある他社製ルームアコースティック材と併用。
ここで、ある現象が起きました。ANKHーⅤは他のANKHと違い本体左右が壁になっている構造の為、そこでの音の反射があるせいか、上の写真の状態にANKH-Ⅴをつけると音のシームレスさが後退してウェット感が減退するような音に変化しました。そこで実験的に別アイテムRoomTune社「コーナーチューン」を併用すると自然な音に変化することがわかりました。
※写真のようにいくつかの設置を試しています。天井コーナー付近をご注目。
※この日は下の写真の置き方が最もしっくりきました。
聴きなれたルームチューン効果の音でした。フラットで優しい音が印象的でした。
ただし「聴き慣れている安心感」という音であり、新たなセッティングへ挑戦する音とは違う感じでした。
ANKH-Ⅳ、ANKH-Ⅴは便利な専用取付金具が付属していますので様々な部屋への設置が可能です。
壁が石膏ボードで施工されていて、石膏ボードの裏が中空になっている場合でもボード用アンカーで取付けできます。取付金具をビス留めする位置については取扱説明書に記載してあります。もちろん、当店に取付け作業をご依頼頂くのも大歓迎です。※作業費は御見積りいたします。
ANKH-Ⅳ、ANKH-Ⅴ導入から数週間後。
HR様からANKH-Ⅵを導入したいとのご連絡が入るのですが...。
ANKH-ⅥはFL66(約60W×約60D×12D)、FL99(約90W×約90D×12D)、2つのサイズがあり、設置位置については日本音響㈱推奨の位置が
あるものの、HR様が試しみたい方法もありまして、HR様のオーディオルームで比較視聴を行うことに決まりました。
ここからいよいよANKH-Ⅵ自宅試聴の話になるのですが...。
その内容は後日当ブログに掲載させて頂こうと思います☆