個室とリビングで個性の違うスピーカーを使ってみる。
例えばJBLとB&W。
富山市本郷町在住のY様もそんな羨ましい環境を謳歌されるおひとり。当ブログでも機器のグレードアップのたびにご紹介させて頂いております。
今回ご紹介するのは「個室」の方で、オーディオとシアターを楽しむ空間です。
思いおこせば15年くらい前...。
ご実家の増築を機に専用のオーディオ&シアタールームを構築されたことから、ずっとAVとオーディオの道を進んでいらっしゃいます。オーディオ&シアタールームの特徴は「スピーカーはJBL以外、この部屋の敷居をまたいでいない」こと。
サラウンドスピーカーを含めて、サブウーファー以外はすべて代々JBL製で一貫しています。
最初は4312XP。
その後4429。
そして今回、4367WXを導入されました!
お部屋のエアボリウムを考えると4367WXは大きすぎるのではないかと僕も心配しておりまして、商談の段階から、設置場所を採寸させて頂いたり、慎重に行ったつもりです。
そもそも4429を導入された時にも「もっと大きいサイズはどうでしょうか?」とY様から熱心にご相談を頂いたのですが、大型でゆったり鳴らすよりも、やや小ぶりだけど全開で鳴らしたほうがいいでしょうなどとアドバイスさせて頂いた経緯もあったのです。
まったく心配はありませんでした。
4367WXは以前の同クラスよりもいい意味で軽く切れ味良く、堀が深く、抜けの良い音なので、Y様のお好きなジャズ(いわゆる50年代あたりから現代まで幅広くCDを所有されています)をY様のイメージ通りに鳴らしてくれるようです。
設置に関しては、4367WX本体底面に付属のスパイクを取り付けて、そのまま床(柔くはないのです)に高音質なスパイク受けを利用して、設置しようかとも考えましたが、非常にオーソドックスかもしれませんが、TAOCのスピーカーベースSPB-400DHを、同じくTAOCのオーディオボードSCB-RS-HC65Gに載せるという手法にしました。非常に考えた部分ですが、ジャズを多く聴かれるY様のことを思えば、30人くらいまで入るライヴハウスで聴く音のイメージを再現するために、スピード感のあるホーンと38㎝のウーファーのバランスを良くして、ホーンでもピアノでもベースでも、デュオでもトリオでもカルテットでも、あるいはセクステットでも、アンサンブルをカッコよくクールに再生したいので低域もガッチリ決めておきたい、という思惑があったのです。
ましてや、壁内にはロックウールが充填されて窓には電動シャッターが奢られているシアタールームという側面もあります。
現代の音の良い映画館にも負けないサラウンドを満喫して頂きたいと思うのは、当然のこと。
ジャズをお好きなだけではなく映画も大変にお好きなY様を思えば、万全な体制で始めて頂こうと決めさせて頂きました。
アンプはSPEC RSA-F11(アップグレード)です。
発熱がほとんどなくアップグレードしたことでやや太くしっかりした音も魅力的なアンプです。
シアタールームを兼ねたこのお部屋では機材を造作ラックに収納されていますが、限られたスペースにはピッタリなアンプといえるでしょう。
ちなみにこのお部屋ではCD、SACD、Bluーrayなどフィジカルメディアが中心。
後日、「最初は大きさに戸惑いましたが、情報量が多くて、目の前で演奏しているかのように音が弾んで飛び込んできます 。なかなか気持ちがいいです。」と、Y様からメッセージを頂いたことはすごく嬉しい瞬間でした☆