先週末開催したヤマハオンラインセミナー。
ご参加いただいきましたお客様、ありがとうございました。
半年以上前にヤマハ講師の井上さんから、通常の試聴会は製品中心の解説が多いこともあり、音楽を深く聴く楽しさをお伝えできるようセミナーを開催したいとの熱意のあるご提案をいただいたことがきっかけで今回の開催となりました。
このセミナーでのこだわりは、2つ。
➀「ヤマハが目指す音」を聴いていただく事。
ヤマハフラグシップ5000シリーズ製品は全て東京高輪のヤマハスタジオから直送していただき開梱設置。
スピーカー位置・再生ボリューム位置なども、ヤマハさんからのご指定いただいた数値にて再生を行いました。
セッティングには様々なノウハウがありますが、今回は当店のセッティングではなく、ヤマハが目指している音のセッティングで試聴していただきました。
また、使用した機材のラインナップは下記の通りとなっております。
◆GT5000レコードプレーヤー
※カートリッジは◆phasemation PP2000を使用しています。
◆C5000プリアンプ
◆M5000パワーアンプ2台使用(それぞれ片chのみを贅沢に使用)
◆NS5000スピーカー
※GT5000の底板(トーンアームの下部分)にプレートがあり、その2本のネジをとっていただくことで、DIN端子を直接さすことができます。今回◆JORMA PHONO REFERENCE(DIN-XLR)を使用しました。通常は写真左下にある金の端子が刺してあります)
接点を1つ減らすことで音質向上につながりますので、ご興味のある方は是非お試しください。
もう一つのこだわりは、
②音楽の醍醐味・深さを知っていただき、さらに楽しんでいただく事。
例えば2枚のLPの共通点「DUKE ELLINTON」と「DIANA KRALL(Wonderful sound of female vocals)」ではパリのオランピア劇場で収録した共通点があることや、鈴木勲トリオ&カルテットと中島みゆきのエンジニアである神成芳彦氏の独特の楽器に近づけて録音する手法の共通点などを、井上さんの詳細解説後に試聴することで、さらに深く音楽を堪能することができました。
来店されたお客様から、「こんな楽しい聴き方があったんですね」「聴き方が変わった」「音楽の深みを知りました。さらに音楽を聴くのが楽しくなりそうです」とのコメントもいただいています。
今回お客様やスタッフからも大好評だったJaqueline du preのElgarのチェロ協奏曲。
チェロがチェロらしく、聴きごたえのある深みのある音を奏でていました。
セミナー終了後、クラシックに興味がなかった人も今回デュプレとストコフスキーを聞き、感動して購入された方もいらっしゃいました。
セミナー終了後も、オンラインの良さなのか質問される方も多かったです。
「エージングが終わる目安」「アンプよりNS5000やGT5000がエージングに時間がかかる点」「Three Blind Micerecordの逸話」etc...
ヤマハさんにとってはオンライン形式で試聴していただくセミナーは初だったようで、当初かなり緊張されていましたが、卒なく解説していただきました。
オーディオを通して音楽の感動を味わうことができたセミナーとなり、お客様にも存分に楽しんでいただけたのではないでしょうか。
御来店いただき誠にありがとうございました。