サブウーファー以外のスピーカーを天井埋込にしている方は多いです。
リビングや、個室などロケーションは様々。
ですが、埋込スピ-カーをグレードアップするというケースは意外と少ないです。
天井に開けた穴のサイズ(開口寸法)が同じでなければならないと思われていたり、そもそも一度天井に付けたスピーカーを取り換えることを考えていらっしゃらなかったり、などが理由ではないかと思います。
しかし積極的にご検討される方もいらっしゃいまして。
今週水曜日に作業させて頂きました、高岡市のE様もそんなおひとりです。
10年前に改築されたご自宅内のシアタールーム。
B&W製天井埋込スピーカー CCM50を7個、天井に設置されています。
やや不満だったのは、音が前に出てくる感じが少ないこと。
そこで、スピーカーユニットがリスナー側に向いていてリスニングエリアを、リスナー側に放射するタイプのスピーカーの導入となりました。
何年か前に始まった計画ですが、ついに実行。
サラウンドとはいえ、音の基本はフロントのL/Rチャンネル。というわけで、今回はフロントL/Rの交換です。
B&W CCM50の天井開口寸法は175Φ。天井内の貫(ヌキ)の位置関係も考えると、今回は開口寸法175Φに比較的近い寸法のスピーカーを選択しました。
DALI PHANTOM E50 。開口寸法は197Φ。
すでに開いている天井の穴を22㎜拡大すれば良いので、それほど大掛かりな施工は必要なく、順調に取り付け完了しました。
DALI PHANTOM E50は音のフォーカスを調整できることも期待して導入しました。
ちなみに今回はAVアンプがタイミング良く(⁈)故障したことで、買い替えることになりました。
E様が新規導入されたアンプはMARANTZ SR6015 です。
スピーカーの駆動力が良い実直な設計思想のSR6015 は、E様の要求に応えるべく、DALI PHANTOM E50 をドライブしてくれることを期待しての導入です。
AVアンプを先に交換して、その後DALI PHANTOM E50 を施工。
SR6015で早速鳴らしてみました。
まずはステレオ2chです。
インターネットラジオのLINN JAZZを鳴らすのが当店のいつものパターン。
ビットレート320kbpsのLINN JAZZを鳴らして通信の状態を確認すると同時に音質を聴いてみます...。
音の情報量が増えたことが一聴してわかりました!
音は厚く、そして広がり感もB&W CCM50に比べて広くなっています。
大人の音になった、そんな感じもする安定感のある音です。
フロントL/Rチャンネルのスピーカーを取り換えたことで、映画を見た時の印象もずいぶん良くなったようです。
E様はこの後すぐにセンターチャンネルもDALI PHANTOM E50 に取り換えることを即決されました。
昔、B&W CCM50を導入された方が多かったのは、その頃、比較的リーズナブルにサラウンドを構築できたということもあります。
そろそろ、少しステップアップを考えて見られるもの良いと思います。
比較的抑えめのご予算でも、ご満足頂けるグレードアップになることをお約束します(^^♪