marantz CINEMA30とDENON AVC-X6800Hのデモを行った約10日間。
シアタールームは充実したオブジェクトオーディオのサラウンドで満たされました。
現在当店シアタールームにあるYAMAHA RX-A6Aも交えて、価格は多少違えども最新のAVアンプの音を3機種並べてその違いを体感頂いたお客様もいらっしゃいまして、非常に充実しておりました。
marantz CINEMA30とDENON AVC-X6800H。どちらも、marantz、DENONが誇る白河オーディオワークスで生粋のメイドインジャパン。背面パネルの端子の配列もそっくりですが、筐体や音の性格はまったく違う魅力にあふれていました。
主にUHDブルーレイとブルーレイの様々なタイトルを使って視聴しました。
とあるお客様と視聴したmarantz CINEMA30、DENON AVC-X6800H、YAMAHA RX-A6Aの3機種比較の印象を書きたいと思います。
UHDブルーレイはトップガン マーヴェリック。
このタイトルどのチャプターもデモに使えるくらいに見どころ満載ですがやはりまず外せないのはチャプター1。そして後半敵地へ乗り込むド迫力の飛行シーンです。
☆marantz CINEMA30
チャプター1のテーマ曲の鳴り方の安定感は抜群で、サラウンドで飛び交う音が高解像度で音の密度感もあり、ただ分厚いだけでなく音の階調もすごくよくわかる感動に満ちた音。
後半の飛行シーンでも安定感のあるごつい音。
オーディオ機器同様にしっかりしたプリアンプ部を持ち、1チャンネルごとに独立しているパワーアンプの基板へ信号が伝達されるという構成が功を奏していることは間違いないと思います。
☆DENON AVCーX6800H
このアンプが奏でるサラウンドの音は、解像度が高くすっきりしていて、さらに抜群に歯切れがいい。
小さく聴こえる音と大きな音。あるいは微弱な音と強い音。これらの再現の幅がひたすら大きいので、超ハイファイなサラウンドを満喫できました。
後半の飛行シーン。
目が回ってくるほど目まぐるしくミサイルが飛び交うシーンでは、ミサイルが飛ぶ軌跡がはっきりと認識できるあたりは感動的でした。
オブジェクトオーディオのすごさを満喫できることは間違いありません。
ちなみにアンプの筐体は幅434㎜×高さ167㎜(アンテナを寝かせた状態)×奥行き389と、ハイエンドなAVアンプとしてはコンパクトになっていますが、重量は15.6㎏でずっしりしていて満足感があります!
☆YAMAHA RX-A6A
サラウンドAIを積極的に使うことで、良い意味でラグジュアリーなイマーシヴオーディオ感に浸れます。
ヤマハが誇る、高精度な視聴環境最適化システム「YPAO」を使い、視聴環境を測定してあとはAVアンプに任せて、リスナーは映画に浸るだけ...といっても良いほど、比較的スムーズに良質な映画空間を手に入れることができるのです。
チャプター1のタイトル曲の再生音も、映画後半の飛行シーンも広い立体音場を再現します。
個室とは違い不利な環境となりやすいリビングシアターでも、このアンプなら分厚い音につつまれるようなイマーシヴオーディオをご体感頂けると思います。
4月に開催します北陸オーディオショウのシアターブースでは、marantz CINEMA 30とDENON AVC-X6800Hの直接対決を行います!シアターファンの皆様ぜひご来場ください!